だが万馬券は当たらない

急死したとき遺族にこれを読んで俺の存在を感じて欲しくて書いてる

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

かく

村上春樹しか勝たんになってる。読みやすい。高貴。文体の徹底。 バブル黎明期の日本を離れて西欧で細々と小説を書いていた彼の日々を今の自分に重ねる。僕は何度も敗北したことがある人間で、敗北したことのある人間の言葉を信じます。村上春樹さんは世界に…

ある宗教家の回想録に吐きかけられた唾液

実に三十もの言語に翻訳された詩の作者の私的な関係を暴き出して出版した人間にその父が語りかけたとされる言葉の、とりわけ執拗に多用された「忌まわしい」という形容詞に含まれた7つの相異なる意味についてまとめたと自ら吹聴するゴシップリポーターが夜道…